この数年、さまざまなトピックでトークを行なってきた丸屋九兵衛(bmr)は、最近になって痛いほど思い知った。
ここ日本の「業界」におけるブラック・カルチャー・リテラシーの低さを。
であれば(僭越ながら)自分自身がブラック・ミュージックやヒップホップ・カルチャーを語る場を新たに設けるべきではないか?
そんな思いつきから始まったのが、
新トークライブ・シリーズ【ソウルフード・アサシンズ】だ。
【Soul Food Assassins vol.3】
この第3回は、今秋公開の映画2作に絡めたトピック。
題して……
今回は……この秋、立て続けに日本上陸を果たした2本の映画——『ドリーム』と『ゲット・アウト』——を題材に、アメリカ黒人が歩んできた歴史を、より深く読み解いてみよう。
かたや、1960年代のNASAを描く感動実話『ドリーム』(日本公開9月末)。
そして、現代を舞台にしたホラー怪作『ゲット・アウト』(日本公開10月末)。
この両作に共通するのは……人種差別だ!
前者の舞台は、公民権運動でブラック・アメリカが熱く燃えていた1960年代。あの頃は、人間として認められるために全身全霊をかけて戦うキング牧師、マルコムX、ブラックパンサーがいた。
しかし後者の舞台は、それから50年あまりを経た現在。黒人への差別は薄れたように見えて、実はより巧妙に、より陰湿な形に姿を変え、アメリカ社会(だけではないが)に潜んでいる。
ブラック・ミュージックやブラック・カルチャーの背景となってきたアメリカ社会。
そこにはびこる差別の形、その変遷を検証してみようじゃないか。
前回講義「差別用語の基礎知識」の延長線上に位置する今回のテーマ。アフリカン・アメリカンを主人公とする話題作が2本も日本で封切られたこの秋にこそ、語っておきたい。
※参加の皆さんには両作を見ておくことを推奨する。が、見ていなくとも通じるトークを展開する予定。
人種間緊張と差別・被差別の歴史。そして、今なお払拭できない異民族・他人種への複雑な感情。
それらは、多様性の時代を生き、より良い未来を築くためにこそ、深く学んでおくべきもの。
気づかぬうちに加害者にならないためにも。
つまり「仲間よ目を覚ませ!」ってことだ。
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※このトークと同日開催の丸屋九兵衛トークライブ【Q-B-CONTINUED vol.20】は、『マイティ・ソーにお仕置き!北欧神話の秋、ラグナロクの夜』with サンキュータツオです。こちらはこちらで、宇宙樹とミトガルズ蛇がくんずほぐれつで絡み合う2時間です。
■開催日時
2017年11月24日(金)
18:30 開場
19:00 【Soul Food Assassins vol.3】開演
20:30 【Soul Food Assassins vol.3】終演/【Q-B-CONTINUED vol.20】開場
20:40 【Q-B-CONTINUED vol.20】withサンキュータツオ 開演
21:40前後 中休み
22:40 終演
■おねだん
このトークライブ【Q-B-CONTINUED】単体のお値段は¥2,000(税込)。
オススメしたいのは、その前の【ソウルフード・アサシンズ】とのダブルヘッダー! ¥3,000(税込)で提供いたします。
■場所
会場は、もちろん「レッドブル・スタジオ東京」だ!
番地でいうと、東京都渋谷区渋谷1-3-3。表参道駅と渋谷駅の中間地点付近、国連大学脇の旧「こどもの城」脇奥にある、「レッドブル・スタジオ東京ホール」(ビルの5階)である。
広めの空間に、カンファタボーなソファがフレキシブルに用意された豪華仕様。
アメリカ黒人史解読
映画『ドリーム』と
『ゲット・アウト』に見る
差別の昔と今
when, where, how much & how
青山通りからちょっと入ると、このビルが見える!
入口はこちら
この入口を入ると……
エレベーターホール。ここから5Fへ